死の話

最近、患者さんと　”死”　についての話になることが多いです。

デリケートな話題ですが、死について話せる人は裏を返せば健康な人ということでしょうから、僕としてはほっと一安心というところでしょうか。

僕が死ぬことを一番恐れていたのは、小学校5年生の時に放映された木曜スペシャルでの

”ガン特集”

を見たときで、自分が助かろうと周囲の細胞をどんどん侵してゆく（と、表現されていた）ガン細胞の性質にすごい恐怖を感じたものでした。

その夜はあまりの恐怖に眠れず、布団の中で自分を納得させるためにこの人生はもっと長命で不滅の存在が行っているゲームで、死んだらゲーム機の前で目覚める自分がいて・・・と逃避のための世界観を作り上げることでなんとか寝付いたものでした。

今ではいろんな経験で

”痛かったり苦しくないのなら、明後日死んでも別にいいな”

と思えるようになりましたが（土壇場で取り乱すおそれはもちろんあり）、それは主に

”死後の世界観”

のおかげかと思います。世の中にあふれる転生とか死後の世界とかの話は、ロマンチックで出来れば信じたいけど、あんまりじゃない？　と思うこともありますが、それによってどうしようもない死の恐怖が和らぐのであれば値打ちはあるなぁ・・・と思うのです。

ちなみに天使を描こうと思ったのですが、コレといった資料が無く、しょうがないので

”エヴァンゲリオンに出てきた天使（使徒）サキエル”

ってのを描きました・・・が、無理があったか・・